このレビューはネタバレを含みます
無人島サバイバル映画ですね。実話もので男の熱い姿を描かせたらこの人！ロン・ハワード監督です。
アクションエンタメ大作ではないですからね、一応言っておきます。
友情と信頼を描いた綺麗事は決して描かない濃厚なドラマです。
いやーなやつが最後ちょっといいやつになる映画、好きなんですよね。
生きてきた環境、価値観全てにおいて互いに相容れないもの同士が生死を共にしたことにより生まれるもの。
現場にいてこそ、分かる現実の苦しみ。
息を呑む映画です。そう簡単には語りきれません。
言っておきますが、「くじらでかいよ！すごいよ！」なんて軽々しく言えるような物語ではないんです！！！！！！！
人間VS白鯨
勝つのはどっちだ！みたいな分かりやすい展開ではありません！
勝ち負けではない、その意味こそ大事な生きる要素なのではないでしょうか。
同監督作品である、単なるボクシング映画ではない家族の絆を描いた『シンデレラマン』や、
天才数学者の苦悩とそれを支える奥さんの素晴らしさを描いた『ビューティフルマインド』といったような実話を元にした映画が好きな人は
大プッシュでおすすめします。
そして、『キャスト・アウェイ』のように生きることと戻ってくることの苦悩を描いた映画だと言えると思います。
