ヘソの曲り角

コードネーム U.N.C.L.E.のヘソの曲り角のレビュー・感想・評価

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)
3.3
ここまでガイ・リッチーいくつか見てきたが作家性あんまり好きではなさそう。MV演出とラブロマンス過多で長く思えてしまった。昔のスパイものドラマのリメイク映画化なだけあって展開は敵の居所見つけてトラブって逃げられてまた探して…の繰り返しでしかなく、原作の60年代っぽさをかもし出すオシャレ演出もかえってうざく思える場面があった。

冒頭アクションシーンがかなりよかったせいでスタイリッシュ路線かと錯覚したが、やたら挑発的なヒロインや破壊衝動の発作がすぐ出るおよそスパイ向きではない性格などふと冷静になると往年のポンコツスパイものの条件が揃い踏み。作品のノリと実態があまり合ってないような気がした。

主演のヘンリー・カヴィルは最高。残りのキャラに魅力が無くて役者の良さが出てこないのはホームズダウニーJr.ひとり勝ちだった『シャーロック・ホームズ』と同じ。男2人女1人も同じ。