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リトルプリンス 星の王子さまと私のmyonのレビュー・感想・評価

4.5
I’m hopeful!

大人になると忘れてしまう大切なこと。
小さな頃好きだったもの。
生産性だとか essentiel だとか誰が決めたのか。
My inner child に共鳴して、涙が出た。

王子が薔薇を置いて行って、帰って来た時にむしろ王子が清々しいことには、腹が立つ。なんて身勝手なんだ。でも当時の彼には、それがベストだったんだろう。
ビジネスマンや帽子をかぶった人たちも、完全な悪として描かれるのは悲しい。彼らもきっと傷ついた大人だし、彼らの正義のために行っているから。しかしだからって、こちらを侵害していいわけじゃない。こちらから譲歩することもないか。自分のために戦い、線を引く。
主人公の女の子も、恐怖を感じず葛藤があまりないというところがシンプルすぎる。あれくらい賢かったら、母を裏切る罪悪感や、用意もせず飛び立つ前に、まず考えるだろうに。でも心と行動が一致していて、輝かしくて羨ましい。その先に失敗したり傷ついても、終わりではないのだから。私は、人々は、これを求めているのだろう。
おじいさんも、実社会にそぐわなさすぎて、異質で害悪になりそうで怖い。芯は良い人で良かった。日本でも、友達になれる高齢者が居たらいいのに。大人も子どもも、もっと自由でお互いに優しくありたい。
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