ouch128

フランシス・ハのouch128のネタバレレビュー・内容・結末

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2018.07.16

無駄の無い映画だったなぁと。
フランシスの人間味を、緻密な描写で描ききっているから、モノクロでもすんなり入ってくる。まさに飾り気無し。

拗らせという言葉で簡単に片付けられるのかもしれないが、理想と現実のギャップに直面したり、周囲に取り残されていく焦燥感は非常にリアルで、過去の自分の経験と重なり、他人事とは思えなかった。
だからこそ終盤、切り口を変えて自分なりの答えを出し、前進していくフランシスの姿には感動すら覚える。
個性全開の表札と共に、やっと自力で借りる事ができた家から始まる新しい暮らし。
その先のフランシスの人生にエールを送らずにはいられない。
そして、自分も頑張ろうと思える素敵な映画だった。
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