オム

アントマンのオムのネタバレレビュー・内容・結末

アントマン(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞済みでありながら、WOWOWで流れたので改めて視聴。円盤も買うのに熱心だね、と自分に思ってしまう。

けれど、やはり何回見てもめちゃめちゃいい。むしろエンドゲームまで観てから改めて観ると、ますますアントマンの魅力がわかるし、小ネタも伏線もよくわかるのでさらに面白く感じると思う。

WOWOWの宣伝でもそうだったし、エンドゲーム以降も『頼りない』とか『ダメヒーロー』とか言われがちだけど、本当にそうかなぁと思っている。身体能力も高いし、(盗みはしちゃうけど)善意の心もあるし、説得力のある言葉を紡げるし、頭もいいし、能力も高い。親友や娘ちゃんが慕ってくれるし最終的には(アントマンというパワーをつかっているにせよ)元妻、再婚相手の旦那さんにも好かれちゃう。これって割とスーパーパワーだと思う。

それから、ちょっと予想外の局面でも、一言二言文句を言ったらすぐに違う方法に取りかかることができたり、適応能力が非常に高い。メンタル的にも安定していて、自分にグズグズして闇に引っ張られることがなさそうなので安心して観ていられる。MCUでは稀有な作品のような気がするけれど、脚本、監督と主演の手腕なのかな。いや、脇の俳優さんたちも最強だし、とにかくバランスがいいのかも。蟻も可愛い。シリアスとコメディノリとヒーロー的なご高説感と、全てのバランスが最高。ダレることなく最後まで楽しめた。キャシーちゃんは大人だなあ。

パクストンの心変わりが唐突にも感じるけど、でもまぁ、スコットラング ならありえる?と思えるのも全ては主演のポールラッドの手腕かな、と。お芝居のリズム感がとにかく心地よくて、また、ピントが合ってない時ですら、豊かな表情を決して画面から浮くことなく浮かべていて、感嘆。そしてそれが全部たまらなく魅力的。スコットラングがポールラッドで本当によかった。大好きだなあ。
オム

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