大西辰明

ウォーリアーの大西辰明のレビュー・感想・評価

ウォーリアー(2011年製作の映画)
3.6
最近総合格闘技にどハマりしていて
それ系の映画とか無いかなーと探してたらまさかのみんな大好きトムハーディが主演でやってたのでアマプラで鑑賞!
前半から中盤にかけて主人公の兄弟二人の因縁をうまくぼやかして見せていくことで、
こいつらなんか昔色々あったんやな、めっちゃ格闘技強いけどなにがあったんだろ、、で引っ張るのが上手いし、
後半でトムハーディがホテルの部屋で過去の因縁のせいで息子に理解してもらえない苦しみから
酒乱に逆戻りしたお父さんを優しく抱き抱えて二人で佇んでるシーンはすごく味わい深くて泣いた
ストーリーの作りはしっかりしてるのでかなりグッド

格オタの自分から観て細かいところで関心したのはトムハーディが打撃に特化した選手だから、僧帽筋とか背筋とかヒッティングマッスルがかなりビルドアップしてて、本当にそれっぽくみえるし
兄貴役のジョエルエドガートンは関節技が得意な選手だからミドル級だけど筋肉ゴツゴツ系じゃなくてちょっと線が細いのとかすごく良い

しかし、これは自分が格闘技オタクだから細かいとこまで気になっちゃってるのかもしれないけど
ファイトのシーンでカットがすごくコロコロ変わってセコンド、応援してる人、実際にファイトしてる二人がガチャガチャ切り替わるのが見ずらいし、アクションをもっと丁寧に写して欲しかった、ボクシングより総合格闘技の方が技の引き出しはたくさんあるから撮り方次第ではかなり面白いモノが見れるはずなのにそこは残念、、

あと、総合格闘技は海外でめっちゃメジャーなスポーツなのにボクシングと比べて映画がなぜ少ないのかなぁって
ずっと疑問だったんだけど、この映画観て納得した、、多分総合格闘技はケージという360°金網で囲まれたリングで戦うから横から撮ると、見づらい、、だからあんまり挑戦する監督もいないのかなと気付きもありました。
いまはテクノロジーの進歩で一人称視点のアクションシーンもかなり進化してるので、キングスマンの監督とかにUFCの映画でも取ってほしいなと妄想しました。

まぁこんな感じで色々思うところがあったけど普通に感動するし面白いからおススメです!
大西辰明

大西辰明