MitsuoYoshida

ウォーリアーのMitsuoYoshidaのネタバレレビュー・内容・結末

ウォーリアー(2011年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカの暗部がベースにしっかり書き込まれていて(サブプライムローンや各種依存症、医療保険制度や軍隊の闇)ストーリーは以外とシリアスで重厚。親子三人の愛憎がそこに絡み合っていく脚本は素晴らしいと思った。
トミーは“立ち去ってきた男”。
本人は「逃げたんだ」と言うが、自分の良心や価値観に従って立ち去ってきた。長いものに巻かれながらそこに居座る事の方が“逃げ”だったのだ。だから彼は立ち去ってきた。父親からも、軍隊からも、勝利を納めたはずのリングからも。
トムハーディってこんなに素晴らしい俳優だったのか。マッドマックス観る前にこれを観ておきたかった。なんてセクシーなんだと目が釘付けになった。

映画自体は正直、後半で一気にのれなくなってしまった。この規模で行われてるトーナメントなのに、こんなにマッチメークがずさんなことあるんだろうか?まわりに比べてこの兄弟二人は無名すぎる。
最後の試合も、セコンドがいない選手を戦わせるなんて危険すぎてありえない。腕が外れていればレフェリーがストップするはずだ。
お兄ちゃんがグラップラーで弟が火の玉ファイターなんてどっちも大好きなスタイルだけに楽しみたかったんだけど、上記の理由でどんどんトーンダウンしてしまった。
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