このレビューはネタバレを含みます
格闘技ものが苦手なので延ばし延ばしにしてたのをようやく観たら、評判通りなかなか良くて感動した。
いわゆるサクセスストーリーじゃなくて家族の再生の物語だったので、いい意味で裏切られた感じ。
でも、トミーはなんで故郷に戻ってきたんだろ?
海兵隊仲間の遺族の面倒を見るために大金が必要で、スパルタに出場するためには父親の指導が必要だった?
それとも、故郷に戻って父親に会い、相変わらずの暮らしぶりをしている姿を確認したかった?
そして再度軽蔑して、自分の家族は死んだ海兵隊の仲間だけなんだと再確認したかった?
ところが戻ってみると父親はアルコールを断って、ただのじいさんになってて…。
それには少なからずイラついたんだろうな。
「酒を飲んでる時のあんたのほうがまだましだった」って何回も言ってたもんな。
トミーが父親を抱きしめて泣くシーンは本当にじーんとした。
トミーに突き放されてショックを受けた父親が、せっかく1000日以上も続けてきた禁酒をやぶって荒れている姿を見て、もう許してもいいと思ったんだろうな。
父親も父親なりに傷つき苦しんだことがわかったから。
そして、最後の兄弟対決、兄ブレンダンの「愛している」という言葉で、トミーが抱えてきた家族に対する全てのわだかまりがスッと解けていったんだろうな。
ラストは本当に感動的で、涙が止まらなかった。