周囲のナチュラル派な人たちの間で高評価な本作、ようやく鑑賞。
まずは夏・秋編から。
一見、ドキュメンタリー仕立てに見えるけれど、あくまでドラマとして作っているので一つのストーリーをなぞりながら話が進んでいく。
第1章、第2章…と進む代わりに
1st Dish, 2nd Dish…と進んでいく。
森の開拓から始まり、
畑の開拓、
各々生きる糧を働いて得て、
自力で生きていく。
その一方で足りないものはお互いに補い合う村社会の良き面が伝わってくる。
そして良い面だけでなく、その大変さもしっかり伝えているところが何よりこの作品の大切なところ。
あんな若い女の子が1人暮らしして、畑仕事して文字通りの自給自足していること自体、現実味が薄い。
それにあんな母親が畑仕事して、女手一つで子守のような村で生きるのも少々無理があって現実味が薄い。
それはさておきストーリーはあくまでこの作品のスパイスのようなもので、肝はあくまで自然と生きて、それを料理して食すこと。
この作品で一番勉強になったのは、菌との共生。
湿気の多い環境でカビのように腐敗を進めて人間の害になる菌もあれば、
乳酸菌や酵母のように発酵して人間にとって美味しいメリットをもたらしてくれる菌もいる。
目に見えないちいさな菌をうまく生きる術というのが僕の生活に馴染みなく、びっくりな生き方。
それを昔ながらの知恵として持っているのが驚き。
僕ももっと自分の時間をうまく使って一手間かけた料理を作っていきたい。
まずは勉強。
後ほど冬・春編もレビューします。