ぶみ

リトル・フォレスト 夏・秋のぶみのレビュー・感想・評価

2.0
五十嵐大介の漫画を、森淳一監督、脚本、橋本愛主演により映像化したドラマ。
主人公いち子が、故郷の集落「小森」に帰り、自然に囲まれながら生活する姿を描く。
夏、秋、冬、春の四部作として作られ、本作品は、その前半にあたるもの。
原作となる漫画が未読であるため、原作のもつ雰囲気の再現性は全くわからないが、この作品は肌に合わなかった、と言うのが正直な感想。
映像の美しさは素晴らしく、橋本愛を始めとした登場人物の演技にも全く文句がないが、ほぼほぼストーリーらしいストーリーがなく、ひたすら穏やかな時間が流れる展開は退屈なもの。
今でこそ違う職に就いているが、もともと農家を系譜に持つ私としては、少なからず農業の厳しさを体感しているため、その立場からすると、この作品からは、そういった描写が全く足りていないように感じてしまったのも事実。
ただ、ストーリーはないと言いながらも、秋編が思わせ振りな状況で終わったため、後半の巻き返しに期待したい一作。

言葉はあてにならないけれど、私の体が感じたことなら信じられる。
ぶみ

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