あみ

リトル・フォレスト 冬・春のあみのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

「何かにつまずいて、それまでの自分を振り返ってみるたびに私っていつも同じようなことでつまずいているなって。
一生懸命、歩いてきたつもりなのに、同じ場所をぐるぐる円を描いて戻ってきた気がして落ち込んで。でも、私は経験を摘んだんだから、それが失敗にしろ、成功にしろ、まったく同じ場所ってことはないよね。
じゃあ、円じゃなくて、螺旋だって思った。一方向からみたら、同じところをぐるぐる、に見えても、きっと少しずつは、上がっているか、下がってるかしてるはず。
それなら少しはましかな。
それよりも人間は、螺旋そのものかもしれない。同じところをぐるぐる回りながら、それでも何かあるたびに、上にも下にも伸びていくし横にだって。私が描く円も次第に大きく膨らんで、そうやって少しずつ、螺旋はきっと大きくなっている。」
あみ

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