NATSU

平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊のNATSUのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます


ネタバレと助長的な脈絡ない感想しかないです。


ライダー勢ぞろいとはいえ見る前はよく知らない作品も多く
以前の大戦系は見たり見なかったりもして、
題材的にも昭和と平成(下手したら一期二期)の溝があく様な展開だったら
どうしようなどずっと懸念していたものの
見始めれば怒涛の展開かつ節々に拘りめいたものが見えて不安は吹き飛びました。

冒頭のストロンガーとカブトという昆虫にちかいフォーム同士のバトルから始まる
昭和と平成のバトルに次ぐバトル
Jさん…やられるとは思ったけどあんなあっさりか などと思いつつ
スカイライダーさんなど自分達の特性を生かしたのには息を呑み

キーキャラのショウ君と会合した最中の第一かつ最大(だと思われる)壁!
CMでも拝見はしていましたが初代ライダー
本郷さんの風格は年をとっても衰える事なく
実際は風が出てなくてもこうたくん吹き飛ばされそうでしたね。

鎧武メンバーや翔太郎、士のコメディタッチなやり取りが展開されつつも(戒斗さんの扱いが定着しつつある…)
物語の核心へ進んでいく最中で、見覚えのあるようでないような不思議なクリーニング 屋さん! 
そして懐かしの乾巧!!!!

自分が特撮がこゆく好きになるきっかけが龍騎と555の辺りだったので
たたたたっくん事巧が現れた瞬間にもぁああってなりました。
たとえ観客の子供たちはこの兄ちゃん誰といってようとも自分の中ではれっきとしたライダーだったし(笑)
そこからしばらくして平成一期らしく(?)トラブルに巻き込まれる最中Xライダーの神さんが登場!
Xライダーは出るので映画を見る前に 一挙放送を少しだけチェックしたのですが
恋人に裏切られ(?)父親に死なれ時には守っている人たちにすら化け物扱いされる(黒富野かな…)
迫害を受けながらも戦った若い神さんと年をとって人に囲まれた素敵なおじいちゃんの神さんが
全く重ならなかったものの 巧とのやり取りを通して表舞台にたたなくなっても
人を救う事を選び続けている尊厳を思わされました。

終盤草加さんの呪い(笑)に折れそうになった巧を指導するのも生きている巧を思っての行動だなって。
本当にこのお二人の絆が伺わせられるくだりはよかったです。

それから晴人が神さんと一緒で大事な人を守れなかったチームを組んで
仲間を失って自分が生き残ってしまった事に罪悪感を持って惑う巧を応援しましたが
彼の応援も実に重みがありましたね、全部は見てないもののコヨミちゃんを悲しい運命から
救おうとずっと希望を信じて絶望しても向き合ってきた晴人だったから。
心なしかBLACKの光太郎さんと晴人さんはヒーローとして似てる気がします。
(ウィザード本編はそんなに見てないんですけど映画とかは好きです)

そして灰になって消えるだけの登場かと思っていた草加さんがまさかの
邪悪な笑顔&生きるべきは俺死ぬのは君なんだよ発言!!をする怨霊化。
すごい脚本井上敏樹じゃないのにほんとすごい(笑)
見た目のパーマかかってる髪型だけがふんわりな相変わらずのめちゃくちゃさ!!
草加さんこそクレイジーサイコなんたらさんじゃないの!?
相変わらず10年たっても変わらない諸悪の根源っぷり!!
二人が巧を応援してる最中、心の中ではこんな奴背負う事ないってとか
思ってないかなと邪推してしまった(笑)

555パートで死者を背負ってるライダーたちが垣間見え
同じく死者に縛られたフィフティーンさんがボスでそれを救う話だったせいか
最近の死なない特撮と真逆のヒーローのあり方を考えさせられました。
フィフティーンさんの親父っぷりもよかったけど
シュウ君がほんといい子(良い子って意味ではない)で良かった
特撮にたまに出てくる等身大の少年って感じがしたよ…。だから尚更
主人公皆がこの子(+思い)守るって結束するのも自然だった!

最後のとってつけた様な結果論だけはなんかもうほんとあれだなーと思ったんですが
(あのままじゃ別バージョンが特典って言われても見たい!って気分にはならないだろう他で盛って下さい…)
EDのかわるがわるの今まで使われた場所だろうシーンといい
本当に細かなポイントが加算されまくってたので楽しめました!!
投票はやっぱりいらなかった…とは何度も思いながらも
仮面ライダーは、人間ドラマなんだなと感じました。



↓ここからの感想はまとめるのが苦手なので箇条書きで


*フィフティーンさんのフォームチェンジも面白かったけど
骨の折れるサウンドがすごく良かったですね。死者の軍団の特攻隊長って感じがする

*鎧武ちゃんがフォームチェンジしまくるのに萌えてたんですが
鎧武と1号さんの合体フォームのガワがダサかわいかった。
でもああやって王道ながら協力するのはやっぱりいい。

*ゼクロス村雨さんはほんと無駄遣いだと思います…
いい所持ってこうとしてあんな扱いするなんて―
そこはちょっともやっとしましたが。悪の首領に化けてたのに正義の人が滲み出てたよ(笑)

*RX勢はカットが大きかったジャーク将軍しか気付かなかったけど
BLACK勢は割かし出てましたよね?シャドームーンは居なかった(と思う)けど
バラオムさんかな?三神官の一人が悪役のカメオでちらっと見えた。
あとビルゲニアさん!悪役の皆さんが力を合わせようオー(?)の所で
滅茶苦茶笑顔で腕上げてませんでしたか?!
幻覚かもしれないのでもう一回みたい
…幻だとしても、不覚にも館内で爆笑しかけた。

*BLACKとRXが並んでて嬉しかったものの声が違うのはどうしてぇって思ったんですが
もうなんかラジレンジャーのお二人なら仕方ないかなって言う
絶対BLACK関連やりたいですって土下座したんだって…
ラジレンジャー×ラジレンジャーのCDサンプルしか聞いてないけど
貴重な10曲をBLACKの曲から二つも選んでるし(笑)

*鳴滝さんて悪の幹部っぽい人だと思ってたけど、ハマって帰ってきたり思い通りにならなくて離れたり
なんだかんだで見続けながらもネット弁慶する大友に対する風刺かなんかなんですかね。よく分からない(笑)

*子供の反応だと鎧武さしおいてディケイドが一番人気だったし出てきたら喜んでる子が多かったから
親がライダー入門にディケイドは見せてるんじゃないのかな―と思ったりもした。
自分としても士君も成長したなぁと思う節々が多くて良かったです。ディケイド関連に関しては。
最初は電王ばりに展開がごちゃごちゃしてるしよく分かって無い所も多かったのであんまり好きじゃなかったディケイド
でも作品がだめ!なんじゃなくて東映のディケイドを用いたやり方が問題あるだけなんだと改めて思いました。プロデューサーのせい

*呉島兄弟がこんな大変な最中も世界つくってて笑った。555の事もあるしパラレルワールドだと思うんだけど、あっちのミッチは隠し事なんかせず
兄さん兄さん言っててオープンっぽいちょっと性格が違う

*戦隊のトッキュウは分かるんだけど通りすがりのキョウリュウジャーダイゴは一体何してんだ(笑)オチは電王だし
(Jさんの巨大化は一日一回までなんですかね…)

*真さんのバトルシーンは毎回規制かかってしまうのでカットなんだよね…そうなんだよね?(涙)


おまけ。


EDで本郷さんがバイクで何処かへ向かうシーンで関西で見たせいか
「おっさん、どこまでいくねん」
とかわいいお子さんですらつっこんでたのには(本郷さんに)恐れ多いながらも笑ってしまった…。
NATSU

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