Sung

アマデウスのSungのレビュー・感想・評価

アマデウス(1984年製作の映画)
3.7
小6の時ブラスバンドの影響でクラシックにかぶれて観てそれから中1の2学期までフィガロの結婚を毎日聴いた。
久々にこの映画を思い出したけど、もしあの時観てなかったら吹部でホルンを吹くこともクラシックにのめり込んだ後にディープパープルやクイーンやオジーオズボーンに出会うこともなかったと思うと恐ろしいほど僕の人格形成の最も重大なキーポイントだったのかもしれないと思う。
ハードロックを聴かなかったらこんな内省的な青春時代にならなかっただろうし。
古いウルサイ音楽にハマらなければ、もっと人と合う話が見つかってマトモでいられただろうし、ギターなんて弾かなかった。
まあなるべくしてこういう際限ない隙だらけの大人子供と言っちゃえばそれまでだけど。自分好きだからいいけど。
僕はきっとお父さん代わりに音楽的勢いに学んだからやっぱなるべくしてなってんだ。
それまでニュースかインド映画だった少年期がお父さんとともに入れ替わるようにして音楽なんだから。
記憶にはこの映画は薄いけど雰囲気も音楽もずっと残ってるしモーツァルトへのシンパシーもサリエリへの憧れも思い出せる。
今聴いている音楽は中学生の僕がハードロックに傾倒していたからだし、ハードロックを聴いたのはクラシックかぶれだったからだし… 出会ってしまうのは僕が僕以前の話だし、世界に惑わされる人生だ。おもしろい。
Sung

Sung