みねる

アマデウスのみねるのネタバレレビュー・内容・結末

アマデウス(1984年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

若い頃に二度ほど観る機会があったけど,元々クラシック音楽にあまり興味がなかったので,当時はただ名作という認識に無意識に忖度していただけかも…

今回まじめに集中して観てみたけど,サリエリのモーツァルトに対する想いというものをテーマにした事自体はとても面白く評価出来るものだと改めて思った
またサリエリの死神風のコスプレも味のあるデザインでセンスを感じるけど,いま観ると出来が少しショボいような…(時代的に仕方ないとも思うけど)

サリエリほどの能力があって初めてモーツァルトに嫉妬出来るのだろうが,それだけの才能もあり音楽を愛していたからモーツァルトの曲は素直に評価せざるを得ないという…
敬愛と嫉妬という両極端な感情を同一人物に抱くという複雑な気持ち

サリエリほど何かに全てを捧げてきた人間だからこそ,そこまでやっても届かない領域に存在する天才というものに妬みや嫉妬という感情を抱けるのだろう

僕も少しは音楽やってる身として,尊敬するミュージシャンもたくさんいるけど,嫉妬する気にもならないのは,自分がその程度の努力しかしてこなかった人間だから
要は嫉妬する権利がないって無意識に自覚しているという事か…

天才モーツァルトに対して嫉妬できるほど音楽に全てを捧げてきたサリエリは尊敬に値すると思う


シュタゲゼロのせいで再鑑賞
評価3.9→4.0に変更
2018.7.14
みねる

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