誰もが想像するモーツァルトとは、天才肌でデリケートな作曲家のイメージ。だがこの作品では程遠く、自由奔放な人間性、品のない青年と大胆に解釈した演出。
この作品の成功はそんなモーツァルトに対し、嫉妬に打ちのめされるサリエリを主人公にした事ではなかろうか。
オープニングは交響曲第25番『シュトルム・ウント・ドランク』から始まります。誰もが一度は耳にした事がある名曲です。
他にもセレナード第10番『グラン・パルティータ』やオペラ『ドン・ジョヴァンニ』、自分の死を表したと言われているや『レクイエム』など、モーツァルトを代表する数々の名曲が劇中で流れます。
トム・ハルスは大特訓の末にピアノを完璧にこなし、タクトを有名作曲家らから絶賛される見事な演技を見せてくれます。
また、衣装やセットも当時のものを忠実に描いていて、芸術性に優れたものに作り上げています。
モーツァルト役にはメル・ギブソンやケネス・ブラナーの名が挙がったり、ミック・ジャガーが熱望しましたが、結局それら俳優、ミュージシャンより無名なトムに決まったそうです。
結果それで良かったと自分は思います。
◼️物語、構成 5/5
◼️演者、演技 4/5
◼️演出 5/5
◼️衣装、メイク5/5
◼️音楽 5/5
◼️美術 5/5
◼️満足度 5/5
◼️万人受け 4/5
◼️病みつき度 5/5
◼️涙 2/5
◼️恐怖 2/5
◼️安らぎ 2/5
◼️笑い 1/5
◼️アクション 1/5
◼️謎解き 2/5
◼️エッチ度 1/5
◼️グロ描写 1/5
◼️胸糞 1/5
◼️歴史的背景 3/5
◼️元気貰える 2/5
◼️睡魔 1/5