まいこ

ヴィオレッタのまいこのレビュー・感想・評価

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)
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私の人生は
誰も気にしない

女流写真家の母アンナは仕事で滅多に家に帰ってこず、母の愛情を求める娘のヴィオレッタは優しい祖母に育てながら母の帰りを待つ。監督の実話。「教育」と「アート」そして「子供の権利」について考えさせられる。
アンナの娘に対する気持ちとヴィオレッタの母親に対する気持ちどちらも理解はできるけど、どちらにもイライラしてしまう。愛とはなんだ。実際の写真集を少しみてみたけど、なんだかすっごい。

正直ストーリーのオチとしてはだから何としか言いようがない。母親へのメッセージなんだろうな( -᷄ ˍ-᷅)

本編の見どころといえばヴィオレッタ役のアナマリア・バルトロメイの振る舞いや雰囲気。子供なのか、大人なのか訳の分からない美しさで魅了されること間違いなし。一方でストーリーはそれほど抑揚はなく、彼女の変化していく姿(物理的に)を楽しむのが作品の醍醐味。真面目に色々考えるなら、アナマリアが役者だからといってやらせていいんか?という演出に疑問を持った。「アート」ということでいいですか?公開時に日本の配給会社が監督と当時中学生のアナマリア来日費用をクラウドファンディングで集める為に、50万以上出資者には監督の実際の写真集「エヴァ」をリターンした(実際には達成していないが)というのを知って、なんとも言えない気持ち。
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