スピードスター

ヴィオレッタのスピードスターのレビュー・感想・評価

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)
3.3
女性写真家が幼い実娘のヌード写真集を発売。「アートか児童ポルノか」の大論争を巻き起こす実話をもとにした物語。
しかも本作の監督は、被写体であった娘という、なかなかセンセーショナルな作品。

承認欲求や性癖を「アート」や「愛」で誤魔化そうとする卑怯な大人たち。言ったもん勝ちのアート。世界中に晒された幼い犠牲者。おぞましい。

ヴィオレッタの母に対する愛憎の波が曖昧で、今現在も監督は母の愛情を欲しているのかなと思わせるが、映画としてはテンポが悪く感じた。
また、原題の「My Little Princess」の方が圧倒的に良いですよ。ゾッとして。

凄いのがヴィオレッタを演じたアナマリア・ヴァルトロメイ。撮影当時10歳。
幼いながらも妖艶で大人びた表情は一見の価値アリです!末恐ろしい…。