JM

リスボンに誘われてのJMのネタバレレビュー・内容・結末

リスボンに誘われて(2012年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ジェレミー・アイアンズの知的なオジサマキャラが素敵。メラニーロランは複製された男やイングロリアス・バスターズで見てるハズなんだけどそれがメラニーロランだと言う認識が全く無く、本作で初めて認識出来たが自然体で物凄く綺麗な女性。

ポルトガルのカーネーション革命の頃の話。鑑賞後に色々調べたが鑑賞前に少し知識を入れておけばより本作を楽しめると思う。

自分が大多数の権力側ではなくレジスタンスの様な少数派に居たがりな性分なのも本作を面白く感じる要因。加えてリスボンの街並みの素敵さやセリフや文章の哲学的な所もいい。

主役のグレゴリウスが成り行きで手にした本の内容に衝撃を受け、職務放棄し衝動的にリスボン行きの夜行列車に飛び乗り、本の著者アマデウの軌跡を辿る。そこまでするやつおるかいなと思いながらも分からないでもない。引退間近まで真面目に働いてきた彼のような人間なら、今日クビになったって大丈夫なくらいの蓄えはあるだろう。仕事よりも残りの自分の人生の時間を考えれば、あの衝動的な行動もいいじゃないかと思える。逆に彼がまだ若ければあんな行動はできないんじゃないか。

ラスト、眼科の女医に促されたグレゴリウスはリスボンに残った、、よね?
ワカランけど。
JM

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