バ

紙の月のバのネタバレレビュー・内容・結末

紙の月(2014年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

誰の身近にも潜む「少しだけ」を描いてる作品、見ていてハラハラするし、ドキドキした。やってはいけませんをやるということは、どうなってしまうのかを改めて傍観できる作品である。

同様に、やってはいけないことをやるという非日常への憧れや、宮沢りえの日常を自分と重ね、一方で飛躍する宮沢りえに対して自分は何もできてないなと顧みると同時に劇中では小林聡美が登場し、自分の思いは宮沢りえから小林聡美に移ることで落ち着いたり、と今回の「ただの行為」が映画として成立するために人間味溢れる行為として描かれているのかなと思った。

ただし、読み取れなかった箇所が複数箇所あり、
①騙し取った相手のうちの1人の老婆の首元のネックレス?に対し「ニセモノ」と口を滑らしたり、横領発覚後の小林聡美とのシーンでも「ニセモノ」とわかっていながら〜の旨の発言をしているが、そこが紐づかなかった。
(ここがイコールとなるような意味はあるのか?)

②宮沢りえの幼少期?を描いていたと思った、女学生達のミサは、宮沢りえの幼少期ではない?
(タイからの手紙が届いた際に呼ばれた名前は宮沢りえの役名、梅澤ではなかった)

あとは女学生が幼少期に父親の財布からお金を取り、タイへ寄附していたのは単なる盗み癖を表したかっただけなのでしょうか?
あまり腑に落ちる演出ではなかったため、気になっています。

そんなこんなの3.0点だと思っています。
バ