くますけ

紙の月のくますけのネタバレレビュー・内容・結末

紙の月(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

くっそ面白い!!
これはやばいとこど真ん中きた。
大八監督にはいつも、自分の意識していなかった部分をえぐられる。
それがやめられない。

ぞくぞくと加速する音楽を背景にどんどんと落ちていく彼女をみているのが楽しくてしかたなかった。
抗いもなく、躊躇もなく、落ちていく方に突き進んでいくんだもの。
だからと言って何もかも諦めているわけでもない。
むしろ貪欲でかつ冷静なんだから。

逃げ出すシーン、宮沢りえがあまりに美しくて息苦しかった。
小林聡美が微動だにできなかったのもよくわかる。
その完璧な一言を含め、全力で走る彼女の惹き付けて離さない美しさ。
私は心のなかで、自由!自由!自由!って叫んでた。

その闇は悪か、愛か、純粋か。
堕ちたのか、登ったのか。
傍観しよう。
両極はこんなに似ている。
くますけ

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