きっかけは最初の一万円。
狂い始める彼女の人生。
嫌な緊張感がひしひしと近づいてきて、十字架を背負った瞬間からの居心地の悪さはもう最悪。
こういう感覚が吉田大八監督作品の好きなところ(観てる時は、ほんとイヤなんだけどね)。
後先考えまくる私には観ているだけで苦痛な時間でした。※褒めてます。
悪事に手を染めるシーンは居心地が悪いのに、バレてからのシーンの緊張感は異質なほど軽い。彼女自身の心情の変化が作品全体ともリンクしている。こういう所も吉田大八監督って凄い。
勧善懲悪かな。
悪なんだよね、きっと。
悪に染まった自分を気付かなくなった辺りから。
お金は人を変えてしまう。
自分のお金じゃないと、所詮は紙切れ。
幸せになれるのは、ほんの一瞬。偽り。
多幸感に満たされたいという気持ちは、体から抜けることのない毒のようなもの。