この監督の映画で一番好きかもしれない。
電車のシーンで一瞬だがイージーライダーと同じくborn to be wildを流したことに何か意図を感じてならない。
この映画またはあのシーンがまるでロードムービー仕立てになってるかのような錯覚。
やっぱり監督にとっては女性は狂気的であるとの見方ができるものなのかもしれない。
アンチクライストを観たときも思ったが、そういうある意味常軌を逸した女性に美を見いだしてるのかなと思った。
色々人によって感じかたがあるんだろうけども、この映画は別に女性性を軽視したり侮辱しているわけではない気がする。
あと狂気であるとともに女性は自然に近いものでもあると思う。こどもを生むことができるし。
だからジョーの父が自然について彼女に説いた幼少期は理にかなったエピソードなんじゃないかな。
この映画の演出、台詞、音楽、みんなたまらん!
性愛という言葉の意味を何度も自問自答しながらジョーの半生を眺めた。