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ニンフォマニアック Vol.1のharu3uのレビュー・感想・評価

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)
4.0
自らを色情狂と称する女性がその性の遍歴をインテリ紳士に告白するという形で描かれる、ラース・フォン・トリアー監督作の前編。

身構えていたより肌色画面ではなくて、性に伴う間抜けなユーモアが満載です。セリグマンは自らの知識を総動員してジョーの理解を試みるのだけど、フライフィッシングからフィボナッチ関数、バッハのポリフォニーと可笑しな関連付けの嵐。密室に二人、話はどんどん展開していくのにいつまでも平行なやり取りが笑えます。
若かりしジョーを演じたステイシー・マーティンの白く滑らかな肢体が美しい。全編通して大胆な性描写が続く割に、嫌悪感が湧かない一因は彼女にあったと思います。
そんなこんなで監督の醍醐味である“悲惨な女の半生”は鳴りを潜めたまま、後編へ。

予告編でも流れたゴシックメタルは、ラムシュタインの“Führe mich”なのね、メモメモ。オープニングの曲の入り方が格好良すぎて痺れました。本作は音楽もセンス抜群。
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