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薔薇色のブー子のYSKのレビュー・感想・評価

薔薇色のブー子(2014年製作の映画)
1.6
大学生活になじめず引きこもっている主人公が、SNSで知り合った男性と出会うために家を飛び出したことで巻き起こるドタバタコメディなお話

福田雄一監督が繰り出すギャグは特別面白いわけではないうえ、一から十まで何もかも思い通りにいかずトラブルが続くのだって主人公が中心にいて矢継ぎ早に現れる登場人物たちと超短めのコントを繰り返すだけだし、次から次へと不幸がやってくると描こうとしているにしては主人公のリアクションが鈍く感じてしまう
というか映画ドッキリやパパ活、デパートでのお祝いなどはコントをしようとしているだけまだマシで、駅の改札みたいに何の脈絡もつながりもなく通りすがりの人たちがただモノマネをしているだけなんて酷いものじゃあないですか
加えて主人公の性格がすごいふわふわしているせいで、急な腹痛に助けを求めた家ではせっかく「赤ん坊が寝ているので」なんてふってもらったのにトイレを詰まらせるなんてもったいないし、人違いで連れられたヒーローショーでは慌てるどころか急にハリキリ、バスで洋服が汚されたらボコボコにするまで怒るのに美容院で大西ライオンみたいな髪形にされても文句のひとつも言わないとかもったいないにもほどがあります

終始そんな感じで場にそぐうような反応がないため印象にも残りにくく、最終的にこれはなんだったのだろう?となってしまうのがすごい残念だった気がします
ただこじはるのモデル立ちだけはガチ
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