(別媒体から感想を転記)
2024/05/13
深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらを…
っぶねー、ギリセーフ!
というお話にも思え、写真家の彼の聡明さや世渡り上手な感じがキャラクターとして際立ってきて面白かった。マジックミラーは超えられてもファインダーは超えられない。生きる世界が違う者どうしの悲哀。
濱口竜介監督作品の鑑賞数が増え、彼が映画を掴もうとする試行錯誤の道のりを知ると同時に、私は中でも特定のベクトルに大きく振れた作品が好きなのであって、全部が全部じゃないと気づいた。『ドライブ・マイ・カー』や『寝ても覚めても』にピンと来てないのは少し悔しい。ピンと来た人が羨ましい。