mari

カラスの飼育のmariのレビュー・感想・評価

カラスの飼育(1975年製作の映画)
4.0
アナ・トレントの瞳に吸い込まれそうな作品。
ずっしりとした重い映画だ。

途中幼少期の自分と重なり観るのが辛くなったけど、なんとか最後まで観ることができた。
"ママ"と夜中に泣き叫ぶシーンは流石に苦しかった。

アナが母親の姿をずっと追い求めること、日常の中に潜む生と死。幼い体にある恐ろしい気持ち。
平然と拳銃を向ける姿はぞっとした。

あれだけ難しい役をこなすアナ・トレントってやっぱりすごい。
セリフがなくても、仕草、表情、瞳で彼女は感情を伝える。

正直理解できない部分が多かったが、少し時間を置いて観るのが楽しみだ。
きっと違う角度から観ることができるだろう。

p.s.音楽がめちゃくちゃよかった。
まさかあんな曲を合わせるなんて!!
映画に合っていないようで、合っている。
インパクト抜群。
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