にっきい

ヘルレイザー ワールド・オブ・ペインのにっきいのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ふてぶてしい態度のおばはん顔なのに子供みたいな髪型のヒロインがキショい。

ホラーキャラで一番好きな魔道士ピンヘッドさんの活躍を追いかける『ヘルレイザー』マラソン7作目。
因みに2番目に好きなキャラはジーパーズ・クリーパーズさん。
初期4作はスプラッターだったけど、5作目からはサスペンスにジャンル変更してピンヘッドさんの出番も減っておもんない。

新聞社に送られてきたビデオテープには拳銃自殺した女性が生き返る不思議な儀式が録画されていた。
その真相を確かめるためブカレスト(ルーマニア)を訪れる細眉のブス。
このビデオ、真実を録画してるのなら一番やっちゃいけない事をやってる。
それはカット割されてる事。
本当にありのままを記録するなら事実を写し続けないとダメ。
カット割が入ってると言う事は改竄の余地があるからねぇ。

ブカレストでブスが見つけたのは儀式で生き返った女性の首吊り屍体。
屍体の手に握られていたのはパズルボックス。
持ち帰ってパズルボックスを開けたブスはピンヘッドさんと、ピンヘッドさんの力を手に入れようとする変な新興宗教(屍体を生き返らす)の教祖から追われる事に。
ここからはもう現実が妄想か分からんシーンが延々と。
妄想から現実に戻ったと思って見てたら、そのまま妄想に入り込み、更に新たな妄想に続く…。

今作でパズルボックスについて後付け設定が追加され、箱を開けられるのは心に闇を持つ選ばれし者だけなんですって。
1作目や2作目は究極の快楽を得るために金で手に入れたのに、何この後付け。

屍体を生き返らせるのに箱を開ける資格が無い教祖は、とうやら箱を作ったルシャルマンの末裔らしい?
ピンヘッドさんに「たかが玩具職人が私を操ろうなどと無理な事だ」的な事言われてたから。
結局教祖はピンヘッドさんの必殺技、フックの付いた鎖に身体を引き裂かれて木っ端微塵に。
細眉貧乳ブスは自ら命を絶つ事で箱を閉じて終了。

玩具職人ルシャルマンが騙されてパズルボックスを作ってしまい、その子孫たちがピンヘッドさんに妨害されながらパズルボックスを破壊するまでを描いた『ヘルレイザー4』のスピンオフ的な感じ。
6作目は1、2作目のヒロインの後の姿だったし、ジャンルは変わってもストーリーとしてはちゃんと続いてるようです。
あっ、5作目だけはパズルボックスとピンヘッドさんが出てくるだけで、どれとも続いてなかったわ。

グロはかなり控えめ。
と言っても血飛沫ではないけど血糊の量は割と多め。
主人公のブス含め結構大量のおっぱいが見えるけど、あんまりエロいとは感じませんでした。
あゝ何か乳首見えてるなぁ、くらいの感覚。

ラスト、細眉貧乳ブスの自殺で箱が閉じビルが倒壊した事を報じているニュース。
勿論倒壊理由は分からないしビルに人が居たのかも不明と言っていた。
ただ瓦礫の下から"これ"が発見されたと取り出したのは…、パズルボックスだった。
いやいや、警察や消防が現場検証してる最中に見つけた物を勝手に持ってきちゃダメでしょ!?
最初から最後までツッコミどころだらけの微妙作。
にっきい

にっきい