Satouko

わたしは生きていけるのSatoukoのレビュー・感想・評価

わたしは生きていける(2013年製作の映画)
4.3
原作で感動してすごく心に響いた記憶があるから映画化って話を聞いて楽しみにしてた。
第三次世界大戦の話だし映像なだけあって目を逸らしたくなるシーンは時折あったけど、小説から映画化のわりに省略されてる部分が少なかったり細かく再現されてたりと忠実でよかった。戦争の恐ろしさ、被害にあった人々、まだこの世に存在するという事、自分は何も経験していないという事。分かっていたつもりでも、同じ経験をしなければ、目の当たりにしなければ、恐ろしさを計り知れない事実。
最後のカラスが空を飛ぶシーン、庭に光が差し込んでくるシーン、エンドロールまで、大切な人を思って泣いた。こういう映画の後味はあんまりよくないものが多いけど、これは嫌な後味じゃなかった。
シアーシャのあの自分を主張してる格好とラブリーボーンやハンナと打って変わった役にも注目。イギリスの田舎な景色も家も文句無し。でもやっぱり小説から映画化はこの順じゃないとだめだ。自分の頭の中の想像が観た映像で全部消えてしまう。だから本が好きな人はこれを観るなら本から映画の順で観てほしい。レビューが全体的にあまりよくない反応だけど私的にはとてもよかった。戦争映画をもっと観なければとも思った。
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