エリ

ソロモンの偽証 後篇・裁判のエリのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

前篇がとても良かっただけに、後篇にも期待したんだけど、前ほどの勢いはなくて少し残念;どうしても裁判が中心になるから仕方がないんだけど。
事件の真相は分かったけど、亡くなった「柏木くん」の描写が薄く感じてしまった。前篇では正義感が強すぎるゆえに、曲がったことが大嫌いなちょっとミステリアス少年、という印象を持ってたんけだけど、後篇を見る限りではただの病んでる嫌みなクソガキにしか見えなかった。被告人になった大出君と同様に、自分の精神状態が不安定だからって、それが他人を傷つけていい理由には絶対ならない。その点では彼らは似ているなと感じた。柏木くんが自殺に至る経緯を、もう少し描かれていたら印象は違ったかもしれない。
あとは自分が心狭いのかもしれないけど、じゅりちゃんの件がどうも納得いかなかった。裁判後にまつこちゃんのご両親には謝罪してるけど、あんないっぱい人がいる裁判でまつこちゃんのせいにするってどうよ!?若さゆえなのかもしれないけど、腹立ってしょうがなかった。
でも中学生の子たちの演技はみんなお見事‼難しい題材の映画をここまで重厚に描けるなんてすごい。邦画もここまでやれるんだぜ!というのを見せられたような気がします。
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