何人かの不幸になってしまった生徒のために、その真実を突き止めるために学生だけで裁判を開くことになる。ちょうど日本でも裁判員制度が施行されるようになったために誰でも裁判員に選ばれる可能性はあるのだ。したがってこの映画はその予行演習としてちょうどいい。学生だけでやっているので敷居が低く感じるのだが、やっていることは大真面目。なので一般の人にも見やすくて娯楽としても面白い。
証人尋問を行う中で、さまざまな真実が明らかになっていく。なので前編は必ず見なくてはならないし、後編こそこの物語の本領でもある。しかしこれはあくまでも学校内で行う裁判である。人を罰するのが目的ではなく自分自身の内面に向き合うことこそが目的なのかもしれない。
石井杏奈が不細工メイク&ノーメイクによって可愛さを封印してかなり体当たりの役をやっているところがもっとも印象に残った。