斜線

ソロモンの偽証 後篇・裁判の斜線のレビュー・感想・評価

2.0

丁寧が過ぎるほどじっくりと背景や心情を描くのに、肝心なところが絶妙にしっくりこないという俺の宮部みゆき感が先行しすぎてしまったからか、物語の中の、ここはノリたい!という所でイマイチ乗り切れない。(ことに宮部みゆきの映像化となると、言葉の比重が大きくなり過ぎる傾向がありがちな気がして殊更気が乗らなかったのかも)
この映画に関しては、まだ結構問題あると思うのに、主要人物みんな一歩進めたからいいよねみたいなざっくりとした世界の見方がどうしようもなく好きになれないのだ。
いや、そう、これが二時間映画だったら、いやせめて三時間一本勝負でまとめきれていたら、こんな感想は出ないのかもしれないけれど、前後編に分けて、散々諸々の説明をエロもグロもなく潔白に、時にはご丁寧に回想シーンまで入れてやっているのにもかかわらず、この仕上がりかと思うと、少し思うところがあるのだ、、、

ともあれ4時間強もの長丁場を飽きやすい自分が見れたという事からは、間違いなくグイグイと引き込む力があったから、としか言いようがないし、ひっつめ頭のでこっぱちというど真ん中ストライクな女の子が好演していたのは、グッときたので全て良し。
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