けーはち

誘拐の掟のけーはちのレビュー・感想・評価

誘拐の掟(2014年製作の映画)
3.5
「誘拐の掟」……妻子が誘拐される親父モノは、リーアム・ニーソンのところに持っていけ‼──という掟(?)ではない。

麻薬の運び屋の家族を誘拐し身代金をせしめた挙句、快楽のために惨殺する元麻薬捜査官の猟奇殺人犯。そんな運び屋以上の恐ろしく邪悪な存在を追い詰めるのは私立探偵リーアム親父。警官時代に流れダマで子供を殺めて以来、自責の念にかられて酒浸り。そんな彼を癒やしたのが通称TJという黒人の少年。黒人で子供で孤児で難病という、弱者属性のオンパレードみたいな彼は、図書館に入り浸り知恵で理論武装して勇気をふるい、リーアム親父を励ましてくれる。非常に地味だが、渋いクライム・スリラー映画。