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誘拐の掟のn2のネタバレレビュー・内容・結末

誘拐の掟(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

全体通して重苦しい雰囲気。天気も悪いから「セブン」を思い出した。人も結構死ぬから緊張感ある。

主人公の孤高な感じがよかった、最強ではないけど知的さもあるし思ったより感情で動くのが魅力的だった。電話での交渉シーンは痛快。

あとこういう作品だとテンプレとして孤独な主人公と関わった人が事件に巻き込まれるっていうのがあると思うんですけど、今作だとその役どころのTJが足かせにならずに相棒として尊重されてるのが良かった。むしろTJがいなかったら犯人に逃げられてたってのもあるし。
あと相棒になる可能性があるキャラがピーターとTJと二人いるのが気になった。それぞれ役割は全然違うけど二人出したから描写が減ったようにも感じた。原作でそうだったってだけだと思うけど。

もっと犯人の正体を引き延ばしてもよかったと思った。せっかく不快感満載な異常性の高い犯人を描いてたのに。
あと終盤のあの状況で犯人たちにTJを誘拐する余裕があったのかが微妙なところだと思いました。

気持ちのいいカタルシスはないけど徐々に立ち直る予感のラスト。

ほかの方のレビューにもあったんですけど傑作になる可能性を秘めてると思います。全体的に評価低いですけど(笑)
「96時間」と比べてる人多いからそっちも見たい。

あと印象に残ったのはピーターの最後の言葉と、みんなが私立探偵をあそこまで信頼する理由です。警察やらの協力は仰げないにしても他にも選択肢はありそうなのに。
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