MasaichiYaguchi

ジョン・ウィックのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
3.9
主演のキアヌ・リーブスが登壇したジャパンプレミアで鑑賞。
彼の代表作「マトリックス」でスタントやスタントをコーディネイトしたチャド・スタエルスキーが監督した本作では怒涛のように切れの良いアクションが炸裂する。
映画自体はシンプルな復讐劇なのだが、所々で主人公ジョン・ウィックの人となりや血塗れの過去が語られていく。
彼は凄腕の殺し屋だったが、5年前に最愛の女性と運命的に出会い、そのことによって修羅の道から離れて平穏で幸せな日々を送っていた。
ところが、ある不幸が彼のこのような日々を陰らせ、追い打ちをかけるような出来事で彼は元いた世界に引きずり戻されていく。
事を起こした加害者からすれば高々それだけのことでも、被害者にとっては、それは冒してはいけない禁忌である場合もある。
踏まれた禁忌の地雷が炸裂して連鎖し、燎原の火のように、その苛烈さは勢いを増して広がっていく。
主演のキアヌ・リーブスが舞台挨拶で身振り、手振りを交えて「ガン・フー」という、銃撃とカンフーをハイブリットしたアクションについて熱く説明していたが、本作ではそれがテンポ良く繰り広げられていく。
ハードボイルドタッチの凄腕殺し屋の復讐を描く本作は、アメリカをはじめとして世界でヒットして続編の製作も決まり、この10月からクランクインするとのこと。
続編でキアヌ・リーブスが「ガン・フー」をはじめとしたアクションをどう繰り広げ、どのようにハードボイルドなストーリーが展開するのか、今からとても楽しみだ!