セ⚪︎クステープすれすれの心霊ビデオよこれ……
エロとグロと心霊を融合させた地点に白石監督の映画はあるとわたしは思っており、それはドキュメンタリー的なもの、つまり限りなくリアルな映像を志向してきた白石監督の信念に叶っており、だからたとえばカップルのハ⚪︎撮り映像に映ってはいけないものが映り込んでいた!みたいなことをこの人は臆面もなくやってきたわけだけど、本作に関しては、本当にエロのシーンが長いこと長いこと笑。恐怖描写そっちのけで、ホテルで性交に至ろうとするカップルを長尺で映し、その合間に霊をチラ見せしており、ただ描写がとてもリアルなのでつい引き込まれて、ふと気づいた瞬間、えっ今なに観てるんだっけ?と賢者になるのである。性欲の荒ぶる男と「なんか部屋が気持ち悪い」ので性交はしたくない女の長尺(20分!)のせめぎあい…笑。こんなキワモノ映画でも、俳優の演技が途轍もなくリアル(何しろこっそりプロの演者使ってる…宇野翔平とか)なので、白石監督とおそらくは同じに限りなくリアルなものを映画の理想として求めるわたしはどうしたって高評価してしまうんですね。
ちなみに本作のこの1本目のエッチな心霊ビデオ、わたし的には普通に滅茶苦茶怖かった。ラストで久しぶりに心臓をぐいーんと揺さぶられる感じしたし、本家(パラノーマル·アクティビティ)のオチの数百倍怖いと思う。2本目はノーカン。