ゲロこわ。こどもの頃から今に至るまで、電気消した瞬間にああいう感じの女を幻視しちゃうので、すげー怖かった。電気消せなくなっちゃうよ。
Jホラーの正統な後継者ジェームズ・ワンが、YouTubeの短編ホラー映画から監督をフックアップ。暗闇に現れ光が当たると消える幽霊、という単純なルールを徹底して守った上で、いかに多様なシチュエーションで怖がらせるか凄く考えられている。人間は元来、暗闇が怖いものだし、誰もが経験した恐怖なのに、ちゃんと形に出来た作品はそれほど多くないんじゃないかな。このアイディアでやる上で完璧な尺の短さ。
今回良かった点は、幽霊の持つ怨念が「忘れないで欲しい」という至極人間的な動機。彼女に起きた事を知れば知るほど不憫で、そりゃあここまで執着心の強い子になるよなぁと思う。ジェイソン並みの不憫さ。彼女のあらゆる場所へ出張していくアクティブさも感心。
主人公姉弟も良くて、弟が中盤のある場面で「あ母さん、勘弁して下さい」としか言えない状況に追い込まれた時の顔面の本気度は並みの子役には出せないもの。お姉ちゃんは、超かわいい。彼に玄関先でする雑キスの完璧さ。こういう細かい演出の巧さに監督のポテンシャルの高さが伺える。
帰りの夜道が暗くて怖かった…。
