アニローズ

世界の果ての通学路のアニローズのレビュー・感想・評価

世界の果ての通学路(2012年製作の映画)
4.3
世界の様々な通学路を伝えるドキュメンタリー。

ケニアの兄妹は15kmのサバンナを2時間で駆け抜ける。ポリタンクを片手に持ち、象との遭遇を回避しながら。
モロッコの少女3人は22kmの砂利道・山道を4時間掛けて登校する。手提げ袋には物々交換用の鶏を抱えて。
アルゼンチンの兄妹は馬に乗って18kmの平原を進む。天候不順があっても凌げる場所など無い道を。
インドの三兄弟は長男の車椅子を次男・三男が押して通学する。行手は砂道や水溜り、その先は交通量が激しい道だ。

とにかく子供達が前向きで明るいのが良い。
象の襲来があっても、足首を痛めても、馬の蹄に石が挟まっても、車椅子が壊れても、知恵や助けを借りて解決する。そして笑う。
通学路は苦難の連続だが、学校で友達と遊べたり勉強できるので乗り越えられるのだろう。
「希望」の重要性を再認識した。

モロッコのおばあちゃんが言った
「勉強して賢くなって人生を切り開くんだ」
というシンプルな言葉が印象的。