すあまさえ

世界の果ての通学路のすあまさえのレビュー・感想・評価

世界の果ての通学路(2012年製作の映画)
4.0

学校に通うまで22キロ。2時間。
朝の5時には家を出る。

特典映像の中で、ジャクソンが言ってる考えは、子どもとは思えない。
12歳にしては、大人すぎる。

学校に通う理由を、自らに問いかけるべきだ。

ただ行くんじゃない。ただ勉強するんじゃない。
何故学校に行き、何のために学ぶのか。
それがないなら、学校の意味が極端に弱くなる。

死ぬ覚悟で学校に行く。
象の群れを避けながら。

私は心がキレイな大人じゃない。
子どもたちが、医者になりたい、パイロットになりたい、学校の先生になりたいと、目を輝かせて言う。

それをみて、叶わないんじゃないかなと思ってしまう。
それを本人が悟る日を想像すると胸が苦しくなるから、涙がでる。
叶ってほしいと思う。叶う可能性だって大いにある。いつからこんなふうに思っちゃうのかな。


足が悪いお兄ちゃんと、2人がかりで毎日車椅子を押して学校に通う。
女の子3人で山を2時間かけて通う。途中、トラックに手当たり次第あたり、どうにか荷台に乗せてもらう。
滑る石丘を馬に乗り、妹を守りながら通う兄弟もいる。

家族は助け合うものだ。支え合うものだ。
友達は大切な仲間だ。声を掛け合う。

家族や近しい人を大切にできない人に、多くの人を守ったり、幸せにしたり、愛することなんてできない気がした。

私たちは一回、自分を見つめ直すべきだ。
つらい。
すあまさえ

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