エリオット

デュエルのエリオットのレビュー・感想・評価

デュエル(1976年製作の映画)
4.6
日活をクビになる前の鈴木清順も顔負けのとんでもノワール。とにかく自由かつ大胆な省略や飛躍が満載。
同録なのでホテルの一室で男女が恋の駆け引きをしている後ろでピアニストがしれっと劇伴してるのが映っていたりする。
他方でセットや色彩設計、カメラワーク、人物の動きなどはとても緻密で完璧。

お話の基本は太陽の女神と月の女神が魔法の宝石を取り合うというものでそこだけ分かって見てればいい。

最近サッカー用語としてもよく聞くようになったデュエルとは一対一の対決のこと。
劇中何度も人を変えてデュエルの瞬間が現れるが、私のお気に入りは細い廊下での男女2人の対決シーン。撃ち合いにでもなるかと思えばそうではなく…

訳が分からんと怒り出す人もいそうだが、個人的にはめちゃめちゃ面白くてド嵌まりした。
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