歯もろくにないナポリ人たちが糞尿と精液にまみれる話が続くわ続く。この緊張感のなさはなんなんだ。
話のつなぎにブリッジなんかないので、ゆるく始まりゆるく終わる。どの話も味わい深いが、修道女の間でセックスが大流行する話と、ナイチンゲール捕まえちゃった話が好き。姦淫がたいした罪ではないと分かって大喜び、という話を終盤に置いているのもニクイ。キリスト教おちょくり芸人すぎるって。
「夢見ているほうがずっと美しいのに、どうして完成させてしまうんだろう」。このきったねぇ映画について言っているのだとすれば、だいぶ皮肉が効いている。というか、あのフレスコ画あれで完成なん??