1000さんの映画レビュー・感想・評価

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ブルータリスト(2024年製作の映画)

3.0

ちょっと拍子抜けかな。本編よりトレーラーのほうがいい。
要は「アメリカは醜悪で、ユダヤは気の毒」という話なのだが、そんなことは知っているし、3時間半かける必要はない。

ブルータリスト建築を期待すると
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.0

おかん、えぐすぎる遺言ドッキリ。
「真実を知らないと心に平穏は訪れない…」的なことを言ってた教授、無責任なこと言うな。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.5

子供扱いしてくれる年長者がいっぱいいてよかったね。
トーマシン・マッケンジーみたいなお姉ちゃん、よすぎる。

コメディにしては暗すぎるし、シリアスにしてはおちゃらけすぎていて、どんなテンションで見れば
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三人の女(1977年製作の映画)

4.3

怖〜い☺️
絡みやすい版『仮面/ペルソナ』。ドカンとやばいやつがいない代わりに、じわじわずっとやばいやつしかいない。「無視」のモチーフがひたすら反復され、きもいグルーヴをなしている。『三人の女』と言う
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

アリ・アスター、嫌われる勇気がすごい。こんな『ハウス・ジャック・ビルト』みたいな映画作るには早すぎないか……?

笑いどころかどうか絶妙に分からない不条理が続く続く、ひたすら続く。前半、不気味さが勝っ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

200分間、ディカプリオがひたすらカッコ悪い。このヘタレな感じ、THEディカプリオという趣がある。
デ・ニーロ演じる権力者はもっと怖〜い感じであって然るべきだが、肝心のデ・ニーロがすっかり好々爺なので
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.3

バンドやっていたせいか定かではないが、私も大きい音にさらされるとたまに右耳に圧迫感を覚えるので、まったく他人事ではなく、かなりホラーだった。

明確な悪のいない悲劇は痛ましい。誰も悪くないのに、ある日
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ブロンクス物語/愛につつまれた街(1993年製作の映画)

4.8

映画史の隅っこにとどめておくには、あまりに良くできたドラマ。
デ・ニーロ(大)とデ・ニーロ(小)が出てきてニコニコしてたら、デ・ニーロ(中)が出てきて笑った。

ボーイ・ミーツ・オッサンには名作しかな
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My Winnipeg(原題)(2007年製作の映画)

4.0

パグがチワワを演じている映画、ほかにないだろうな。

80分ひたすら寝言を聞かされるような、それでいてひとつの街の本質を伝えられるような、不思議な映画だ。リアリズムは単に姿かたちを似せることではなく、
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ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

3.8

今年一番聞いたアルバムは間違いなく、オリジナルキャストによる『Wicked』サントラだ。ミュージカルは見たことがないのに、謎にサントラだけハマり、その後で映画化を知るという、にわかムーブを連発して現在>>続きを読む

サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

3.7

一方的に婚約破棄すんの酷ない?と思ったが、次の結婚式シーンがだいぶキマっててモヤモヤ吹っ飛んだ。音楽ありきの映画かと思いきや、画面がなかなか面白い。
知らない間に、ここにある曲をたくさん聴かされてたん
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ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

4.3

映画撮る映画に外れなし。トミー・ウィゾー、存在のすべてが面白すぎる。
ストレートに良いバディものでもある。友達がいるっていいね。

ザ・ルーム(2003年製作の映画)

1.0

あらゆるアウラを剥ぎ取った『恐怖分子』。ひとつひとつの細部に国家機密の暗号が隠されているのではないかと訝しむレベルの不可解さ。
残念(?)ながらかなり面白かった。相当センスある人が阿呆のフリしているの
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ブレインデッド(1992年製作の映画)

5.0

どこからどう見てもゾンビ映画の最高峰。「Your mother ate my dog!」という映画史上最高のセリフが聞ける。

カタコト彼女とメロドラマしていたら、束縛おかんがゾンビに大変身。アイコニ
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.0

面白かったが、この関係性を純愛として認識する人がいるというのが一番ホラーだ。どうして???
孤独な少年が妖艶な人外にカモられるというだけの話ではないのか。相手からしたら食料なのだから、はなからフェアな
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.0

👁️🖐️👄🖐️👁️がカッコよすぎる。これ思いついたときのアドレナリンすごかっただろうな。

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.2

激ヤバ教育。異常な感じで始まり、異常なまま終わった。

「犬」が強烈な象徴として位置づけられているだけに、安っぽい邦題なのが気の毒。『犬歯』じゃ売れないのも分かるが……。

この監督はこういうラストに
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.3

記憶していたよりもだいぶウジウジした話だった。主人公もそうだが、ランスがどんどんおかしくなっていくのがかわいそうだね。

もともとたいして統一感のない話のツギハギなので、細かいシーンを足したり減らした
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NIMIC/ニミック(2019年製作の映画)

3.6

こんなことが起きてもぜんぜんおかしくないという変な説得力がある。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.3

人に好かれようという常識的な配慮を欠いた監督が作る楽しい映画。ランティモスのなかでもとりわけハネケ・リスペクトな一本。『ファニーゲーム』みたいだなと思ってたら最後だいぶそれっぽいヴィジュアルが出てきて>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

4.3

ヘンテコでいいね。映画のルールが開陳される前の、あの絶妙なぎこちなさがいい。
人間だなぁという気もするし、人間こんなんじゃねぇよという気もするので、味わい深い話だ。

動物にされるというのが最大の罰則
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

3.6

着実に一個ずつ積み上げているやつが報われてほしいけど、そうとも限らないのがほろ苦いね。

兄貴的な存在がいたことも、この手の負い目を感じたことも皆無なので、主人公にはなかなか共感できなかった。しかし、
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.3

まだプロトタイプといった感じ。『HANA-BI』の下位互換。変なアレンジのグノシエンヌが絶妙にダサい。
ワンショットにすごい数のビンタが含まれていてすごいなと思った。

ユニバーサル・ランゲージ(原題)(2024年製作の映画)

4.3

キュートな映画だ。その手の先駆者に対する敬愛が、あふれんばかりに散りばめられている。
ジャック・タチ、アッバス・キアロスタミ、アキ・カウリスマキ、それからもちろんガイ・マディンにウェス・アンダーソン。
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エミリア・ペレス(2024年製作の映画)

3.6

VIFFクロージング作品。

悪事から足を洗ったヤクザが自らの過去に追い詰められるという王道悲劇に、Netflix好みのLGBTQを加えて、おまけにミュージカルにしちゃったという、全部盛りラーメンみた
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.6

『ソナチネ』もそうだったが、なんだか言葉にならない仕方でめちゃくちゃ良い。緩急が上手いんだよな。

堀部だいぶ絵心あるな、と思ったらビートたけしが描いたものだと知ってびっくり。

食人族(1981年製作の映画)

1.0

ぐろい!☺️
作りもんのゴアとまじもんのゴアをパッチワークした、モラルもクソもない映画。この手のものとしてすんごい達成をしているのは確かだが、一度観ればオッケー、二度観る気にはならない。音楽は美しいの
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サブスタンス(2024年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

最高!天才!大好き!🤮🤮🤮
ボディホラーというジャンルのポテンシャルを底の底まで引き出した快作。こんなにも身体で遊び散らかしている映画はなかなかお目にかかれない。自由すぎる。

老いと醜さへのオブセッ
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ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ(1953年製作の映画)

3.0

『復讐はアタシに任せて』じゃないかこれ?
フリッツ・ラングを期待して見るべきものではとくにない。

隣人(1952年製作の映画)

3.7

戦争の起源ですねぇ。妻子がしばかれてるところで笑った。