施設で働く者と施設で暮らす者の背景を考えさせられる。
普通の人生を送ることが生まれた時から寸断された者のリリックや親からの暴力を受けてきたことを告白できない者のタコとサメの話はそういう環境で育ったからこそ表現できる才能。傑作だった。
最後の逃げ出す少年を職員が追いかける場面は最初の慌ただしさに比べてスローモーションなのも相まって穏やかに見えた。
その平穏はその時だけで次から次へと子供たちがやってくるのだろうけど、職員のメンタルが安定してるという質は未来の子供たちに還元されていくだろう。
子供たちには自分から人生を諦めないでほしいと思った。