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薄氷の殺人のnaoのレビュー・感想・評価

薄氷の殺人(2014年製作の映画)
4.0
鬱として慄きのはらんだ物語内容(展開)ではあるけれど、強か笑いも混在させて巧い演出。撮影(カメラ・照明)が不穏の雰囲気よく高めている。ミステリとして凡庸ではあるけれど、才気感じさせる撮り方というか見せ方(演出)で、これだけおもしろくすることができるものなのかと感心させられた。主人公のぐうたらぶりはそのままユニークな人間臭さ(人物像)を醸し出していて、その男の追い回す女性の暗い面差しも魅力的。背景(ロケーション)も懐かしいような場面が多く(半世紀も前の日本の小都市の印象)、強く興味惹かれた。
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