このレビューはネタバレを含みます
当時、ベルリン映画祭で高い評価を得た中国ノワール作品。
ヒロイン、というよりはファムファタールという表現の方が合ってる気がするウーの美しさ、儚さ、幸薄さが印象的です。
映画の中で時間経過を表現する方法はいろいろありますが、1999年から2004年になったことを、トンネルを使って描いたところが印象的です。
川端康成の「雪国」の冒頭も思い出します。
他にも印象的な場面として、長回しの果てに突如店内で起こる銃撃戦があります。
やっぱり銃で撃たれると人ってあっけなく死んじゃうんだなぁって思ったり。
静と動、突発的に発生する暴力は北野映画とかが参考になっているのかな。
登場人物が多くを語らないところも、より余韻を残していて好きでした。
と思いきや突然の欧陽菲菲だったり、不思議な映画。
「何が見える?」