Shiori

PAN ネバーランド、夢のはじまりのShioriのレビュー・感想・評価

3.6
Peter Pan もう1つの物語◎

とっても新鮮だった.

ピーターパンって夢ある物語だけど、なんかいつもリアルさを感じるんだよね. "孤児"って自分から遠い存在とゆーか、無関係ではあるけども、実際にそーゆー子たちもいるわけで、問題にもなってると思うの. だからもちろん、私にとってはリアルさに欠けるけど、現実の社会での問題としてはリアルでしょ.
なんか、ファンタジーだからサラッと流してしまいがちだけど、ファンタジーだからこそリアルさを描けるとゆーか、、、

上手く言えないけど、ファンタジーって現実逃避的じゃないのよね本当は. ファンタジーは現実を描いた作品よりもリアル. ファンタジーの作品の中には、リアルさがないから余計に現実と向き合わざるを得ない. (自分がいる現実の世界にファンタジーの世界を描こうとするから、自分がいる現実を知ってないとね)
それに対して現実的な作品は、見たそのまんま捉えちゃうから余計に現実を考えずに済むのよね. (想像力に欠けちゃうね)

んー言葉にすると難しいし、実際大学の授業でファンタジーと現実について学んだ時、理解するの難しかったな. 今でも感覚的なものでしかないし、、
でも、なんかファンタジーの方がリアルってゆー感覚って大事で、だからこそファンタジーが好きな子供達って大人よりも現実的だと思うのよねある意味. 現実的って悪い意味で捉えられることの方が多いけど、私はそうは思わなくて(使い方によっては悪い意味にもなるけど)、現実的って今この時を生きてるってことにもなると思う. 大人は現実を生きてるようで、本当はそこから逃げ出したくてたまらないの. 本人達はその声すら聞こえてないかもだけどね. (星の王子さまに出てくる、大人たちを思い出しちゃった)
だから現実と向き合わなくちゃいけないファンタジーが嫌いに感じるのよね. 嫌いじゃなくてもなんか遠のいちゃう. 子供がファンタジーを好きなのは、今を生きてるから. 現実が怖くない、むしろ楽しいし、現実の世界に期待を抱けるから、ファンタジーが好きなんだと思う.

別にピーターパンに限らないけど、なんか今回はこれをふと書きたくなっちゃった笑

話を戻すと(笑)、この作品思ったより悪くない! ピーターが、ピーターパンになるまでを描くってすごくいい視点. ピーターパンが出来るまでの物語は、ジョニーデップ主演の"Never land"ってゆー映画で描かれてるけど、今回の視点はなかったからとっても新鮮だった◎

そしてまさかのフック船長とピーターパンが友達ってね笑 なんかとっても変な感じだけど、それこそステレオタイプがあって観ちゃうとダメだなって思った. こーゆー物語があってもいいじゃんって気持ちで観ることも大事で、しかもこれにはこれの良さがあったし.

あと私昔から、実写版のピーターパンが大好きで何回観たんだろうってくらい観てたけど、やっぱピーターパン関連の作品観ると楽しくなっちゃう. 今回も結末がどうなるかは最初からわかっちゃってたけど、逆にそれでも面白いってすごいよピーターパン笑

それと、とにかくキャストが素敵笑
フック船長カッコ良すぎるし、タイガーリリーも美しすぎ. ピーターパンもかっこいいね.

あー私はやっぱりファンタジーが好き. いくつになっても子供の心を持ち続けたいし、今ここに生きたい. そして、それをいつかみんなに伝えたいな.
これが私の使命のような気がする.

ファンタジー万歳
※"映画"そのものが大好きなので、ファンタジー以外の作品も大好きです笑
Shiori

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