新年一作目。ビフォアシリーズの大ファンなので公開を待ちわびていましたが、行ける範囲の映画館では全く扱われず…。レンタルまで待つかと悲しんでいたところ、評判のため近場で追加上映が決まりました。嬉しい！
本作は主人公が6歳の時から、彼の周囲を含め同じキャストで12年という歳月をかけ撮影されたとのこと！ 斬新な手法ですが大仰さのない、真摯に人の成長を描いた作品でした。安易なお涙頂戴に走らなかったのも好印象。きっとこんな映画は他にないね。
長尺の割にドラマ性に欠け淡白に感じないでもありませんが、人生のほとんどの場面は抑揚を欠いた平凡な時間のはず。
何といっても物語上の時間の経過と共にキャストも歳を重ねていくことから生まれる、生々しい説得力たるや(息子が突然声変わりしたりね)。
否が応でも時間は流れ、何気ない一瞬々々がどれだけ切なく愛おしいものだったかを思い知らされる。そんな積み重ねが、人生を作っていくのでしょうね。
