このレビューはネタバレを含みます
2011.3.11 あれから6年半。
震災直後はあれだけ復興復興言ってて、各芸能人が支援しているニュースが流れていた。
確かにそれは大切で、良い事なんだけど...
「支援はブームじゃない」って言葉が物凄く大切なんだと思った。
桃農家は放射能という目に見えない物と戦わなくてはいけない。
消費者からしたら、放射能が含まれている可能性が少なからずある物をリスクを犯して食べるという選択は取らないだろう。
これはめちゃくちゃ分かる。
でも、頑張って作ってる人も居て、検査的にもOKで、なんなら今年の桃は例年より美味しいと自信を持っている。
そんな人の前で、子供に対して「そんなの食べたら病気になるでしょ!」と怒る母親の姿は
分かる。分かるけど、物凄く悲しく見えた。
また一方では進路に迷う高校3年生がリアルに描かれていた。
自分の場合、高校の次は大学と思い込んでいて、それが実現して。
今大学3年生で全然分からない進路について、高校3年生の時に考えている人もいると思うと...。
震災復興という大きい問題と、進路という自分の中では大きい問題。また、仲の悪い姉との関係。
そんな多くの問題に悩まされる高3を芳根京子が演じており、物凄く合っていた。
色んな意味で物凄く考えさせられた作品。地味だけど、こういう映画が日本を代表するんだと思う。