爆裂BOX

ブギーマン2 憑依の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ブギーマン2 憑依(2007年製作の映画)
3.6
幼い頃に両親をブギーマンに殺されたと信じ怯えるヘンリーとローラの兄妹。10年後、兄ヘンリーは病院で治療を受け退院。同じ悪夢に怯えるローラは兄と同じ病院で治療を受けるが…というストーリー。
サム・ライミ製作の「ブギーマン」の続編ですが、今回はオリジナルビデオになっています。前作と直接的な話の繋がりはないですが、前作の主人公には少し触れられてますが、その末路には唖然…前作のラストで恐怖を乗り越えた感じだったのに…
主人公ローラは過去の惨劇からブギーマンの存在を信じ、怯えていましたが、兄ヘンリーが退院して遠方で仕事の面接を受け一人になるかもしれない不安から同じ病院で治療を受けるも、他の患者達が次々ブギーマンに殺されていきます。終盤までほとんどブギーマンでない前作と違って、後半はブギーマンが姿現して患者や病院関係者殺して主人公追い掛け回すのでスラッシャーっぽい雰囲気になってますね。
其々の患者が抱える恐怖症にちなんだ殺し方をしていくのが面白いですね。オリジナルビデオになったからか結構グロ描写が盛り込まれ、冒頭の両親惨殺シーンから切り裂かれた腹から内臓がデロリと垂れ下がりますし、その後もエレベーターに挟まれた死体が同じく内蔵ぶら下げた状態だったり、細菌恐怖症の患者に強力な洗剤飲ませたり、体を自分で切り刻まさたり器具使って「心を開いたり」、嘔吐物をチューブで体に送り込んで破裂させたりと奮ってますね。ポテチの袋の中にゴキブリが何匹も入ってて気づかず一緒に食べちゃったり、蛆虫が傷口から体の中に潜り込んだり虫関連のエグイシーンもあるので虫嫌いな人は要注意。
「SAW」のジグソウ役でホラーファンにはお馴染のトビン・ベルが精神科医役で出演して、怪しい雰囲気醸し出してます。
終盤の主人公とブギーマンの追いかけっこはそれなりにハラハラしました。
終盤明らかになるブギーマンの正体は中盤辺りからそうじゃないかなと思ってたので「やっぱりな…」と思いましたが、その後のラストは「そこで終わるの!?」とちょっとビックリ。ブギーマンと同化した彼はあの後何処に向うのか…このタイトルもネタバレっちゃぁネタバレですね。
オカルトホラーだった前作から変わってスラッシャー風味のサイコサスペンスにジャンル変わってますが、グロ描写も増えて個人的には前作より楽しめました。