ジャギ

謀議/コンスピラシー アウシュビッツの黒幕のジャギのレビュー・感想・評価

4.0
やっと手にはいりましたDVD。廃盤は本当につらい。
戦争映画で戦闘シーンがないのに吐き気がするのは初めてだ。
実際に、現実に、この世にあった話なのだ。
ヴァンゼー会議を始まりから終わりまでを淡々と、とにかく淡々と写す。それだけ。映画としてそれだけ。
そのそれだけで映画として成り立ち、また観ている人間を不穏な沼にはまらせていく。
ヴァンゼー会議は、15名のヒトラー政権の高官が会同して、ヨーロッパ・ユダヤ人の移送と殺害について分担と連携を討議した会議であり、まずその当時優先事項でなかったユダヤ人絶滅をこの会議にて最優先事項とし「最終的解決」として計画される。
まず少し勉強して見てほしい(まぁこのようなマニアックなテレビ映画を手に取るシネフィルが歴史をしらないとは思えないが…)

出演者も見てもらえばわかるが豪華な顔ぶれで演出演技とも全てうまくはまっている。

このような人間を虫のように扱う会議がたった80年前に行われていたのだ

人間とは本当に恐ろしい。
ジャギ

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