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テッド 2の一人旅のレビュー・感想・評価

テッド 2(2015年製作の映画)
4.0
セス・マクファーレン監督作。

愛する人と家庭を作るために、人間としての権利を世間に認めてもらおうと奮闘するテッドと親友ジョンが織りなす騒動を描いたコメディ。
シリーズ第2弾。
前作同様にお下劣描写のオンパレードだが、若干薄味になった気がする。特に、言葉のお下劣さは前作の方が強烈だった。それでも、モコモコした可愛らしい見た目とは裏腹に人間臭い言動を披露するテッドの姿にたくさん笑わせてもらった。ジョンが全身精液まみれになるというえげつない描写もストレートに面白くて、生臭いニオイが観てるこっちにも漂ってきそうで気持ちが悪い。
また、世界的に有名な実在の玩具メーカー、ハズブロ社が悪役的存在として登場していることにも驚きだ。良く許可したな~。マイナスイメージになりかねないのに・・・。でもこんなふざけた映画に出てくれる懐の深さは証明できたかな。
下品な喋るクマを売りにした作品なのに、人間の定義を問いかけている点で変に社会的(?)。過激なコメディにも裁判を持ち込むのはアメリカらしいスタイル。モーガン・フリーマン扮する敏腕弁護士による熱弁も普通の法廷映画だったらグッとくるシーンになるはずだが、本作ではあまりにも軽く扱われている。でもそれが逆に良いところで、コメディらしく最後まで鑑賞者の肩をこらせない。
そして、テッドを助ける新米弁護士役で本作から出演したアマンダ・セイフライドが抜群に綺麗。少し強気な性格と、テッド&ジョンのお下劣コンビに対する女の子らしい優しさがとても魅力的だ。また、ゲスト出演したリーアム・ニーソンに関しても、同俳優に対する世間のイメージを利用したシュールな演出が最高に面白い。リーアム・ニーソンにとっては子ども用のシリアルも危険物なのだ。
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